C言語プログラムのコンパイルの仕方


●では,実際にC言語で書かれたプログラムをコンパイルして,実行できる
 プログラムを作成してみよう。
  1. C言語のプログラムの作成過程は,前節で説明したとおり,ソースプログラムを作成し,
    コンパイルすることで,実行可能なプログラムを作成する,というものであった(下図)。



    そこで,実際に自分でソースプログラムを作成して,コンパイルをしてみよう。次のような内容の
    ファイルをemacsで作成する。ファイル名はhello.cとすること。
    (C言語のソースプログラムの末尾には,.cをつけるのが習慣である)
    #include <stdio.h>
    int main( void ) {
      printf( "hello!\n" );
      return 0;
    }
    ※すべて英語半角でタイプすること!

    hello.cを保存したら,kermから次のように,ccコマンドを実行する。このccコマンドがC言語用の
    コンパイラなのである。

    % cc  hello.c
    
    

    すると,正しくソースプログラムを書けていれば,何事もなく,コマンドが終了し,a.outというプログラム
    ができているはずである
    。(lsコマンドで確認せよ)

    正しくソースプログラムを書けていなければ,コンパイル作業は中断され,ccコマンドは間違い(エラー)
    の内容を表示する。うまくコンパイルできるまでhello.cを書き直してみよ。

    ちゃんとコンパイルができて,a.outというファイルが出来ていたら,次のように,このプログラムを実行する。

    % ./a.out
    
    
    ./は,「このディレクトリ内にある」という意味である。

    プログラムが実行されると,

    hello!
    
    

    と表示されるはずである。

    このように,C言語で書かれたソースプログラムをコンパイルして実行可能なプログラムを作成するには,
    ccコマンドを使って,

    % cc ソースプログラム名
    
    

    とする。コンパイルに成功すれば,a.outという名前の実行可能なプログラムが生成される。