構造体 (structure)


●問題提起

 ここでは,構造体型という新しいデータ構造について学習する。
まずは,ここで変数をどのように宣言して使ってきたか,その使用状況を振り返ってみよう。

今まで学習してきた方法だと,関連する情報を表すいくつかの変数がバラバラに存在していて,
分かりづらかった。

例えば,下図左のシューティングゲームの例のように,『飛行機』を表すための情報が複数の
変数に分かれて存在していて,分かりづらく感じなかっただろうか。下の様に『飛行機』を表す
変数をひとつにまとめて扱えた方が,分かり易くなるはずである。
(たくさんのファイルをフォルダ毎に分類し,整理整頓した方が分かり易いのは誰もが経験によ
って知っているだろう)

 例えば,下図左のシューティングゲームの例のように,『飛行機』を表すための
情報が複数の変数に分かれて存在していて,分かりづらく感じなかっただろうか。
下の様に『飛行機』を表す変数をひとつにまとめて扱えた方が,分かり易くなるは
ずである。(たくさんのファイルをフォルダ毎に分類し,整理整頓した方が分かり
易いのは誰もが経験によって知っているだろう)
   また,ロールプレイングゲームの『キャラクター』について考えてみよう。
ロールプレイングゲームのキャラクターを表現するには様々な情報が必要だが,
HP(体力),MP(魔法力),名前,EXP(経験値)などが必要になるだろう。それら
が,ばらばらに存在しているより,一人分の『キャラクター』を表す変数が
ひとつにまとまっていた方が,分かり易いはずである。
 


下図は,バラバラに散在していた変数が,関連する変数どうしでまとめた例である。整理整頓されて分かり易くなっている。



このように,関連する変数をまとめる方法が,構造体(structured type)である。

構造体とは,複数の変数を組み合わせて作る新しいデータ型である。