C言語プログラムの基本書法


●一番簡単なC言語プログラムを例に,C言語の基本知識,主に書き方を説明します。
  1. 一番簡単なC言語プログラムは次のようなものである(下図)。

    #include <stdio.h>
    int main( void ) {
    
      printf( "hello!\n" );
    
      getchar( );
      return 0;
    }

    これは,画面に"hello!"と表示するプログラムであった。"hello!"と表示しているのは,
    真ん中あたりにある

     printf( "hello!\n" );

    という部分である。それ以外の部分は,プログラムの基本的な骨格と言える(下図)。
    ※なお,getchar( ); は,コンソールウィンドウがすぐ閉じてしまうのを防ぐために
     書かれているだけなので,今後の説明では省くことがある。自分で実際に授業の
     課題などを作成するときは,return 0; の前に,getchar( ); を書き込むこと。





  2. プログラムは定められた文法にしたがって,書かなくてはならない。つまり,自由な形では書くことが
    できない。しかし,プログラムの各所に自由な形で説明文(コメント文)をつけたいことがある。コメント
    文をつけることで,プログラムをわかりやすくすることができる。C言語プログラムでは,/*と*/で囲んだ
    部分がコメント文になり(下図),コメント文の内容は自由に書くことができる。(下図)。C言語プログラム
    は,前節で話したように,半角英語文字でタイプしなくてはならないが,コメント文の中には日本語も
    書くことができる





  3. C言語プログラムで大事なことは,適切な単語や記号が,文法に従った形で並んでいることである(下図)。








  4. 構造を明確にし,正しいプログラムを書くために,まず対応するカッコを先に書くべきである。



    ▼対応するカッコを先に書く,プログラムの骨子を先に書く様子をムービーで見てみよう。
     ここからダウンロードして再生してみよ。


    ▼上達の秘訣として,ソースコードのマーキングがある。



    ●したがって,教科書などのソースプログラムを自分でタイプするとき,
     
    1行目から順に書いていくのは愚の骨頂である! カッコによる構造を
     把握して,対応するカッコから書いていくようにすること。


    ※「プログラムの構造を把握する」するということは,「プログラムの意味を把握できている」ということである。


    【課題】
     以下の基本的なプログラムを,
      ・TepaEditor上で,「対応するカッコを先に書く」というルールを守って10回書く
      ・手書きで10回書く
     手書きで書いた方を次回の授業の開始直後(13:15まで)に提出すること。
     このプログラムを見ないで書けるようになることが,上達の秘訣である。
     なお,手書きでかく場合は,「対応するカッコを先に書く」というルールは守らないでよい
    #include <stdio.h>
    int main( void ) {
    
      printf( "hello!\n" );
    
      return 0;
    }