プログラミング応用a 第6回 『オブジェクトの初期化・コンストラクタ』 


●コンストラクタのオーバロード

コンストラクタは,引数構成の異なる複数のバージョンを複数作る(オーバロード)ことができる。
下図の例でそれを確かめよう。

List 4

※複数のコンストラクタのどれが呼び出されるかは,呼び出したときの実引数構成によって自動で決まる。
※あるコンストラクタから別のコンストラクタを呼び出し,部分的な初期化を任せることができる。下図のように,コンストラクタの中で別のコンストラクタをthisという名前で呼び出して利用できる。
 上図の List 4 の例では,コンストラクタ⑤の処理の冒頭で,コンストラクタ③を呼び出している。


ただし,コンストラクタから別のコンストラクタを呼び出して利用するためには,上図の注釈にもあるように,コンストラクタの処理の冒頭で呼び出さなくてはならない。
もし, this( ) をコンストラクタの先頭で呼ばなかった場合は,下図のようにエラーとなる。




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